演奏会に行ってきました「すみだトリフォニーホール・ジュニア・オーケストラ モーツァルト:「ジュピター」、メンデルスゾーン:《夏の夜の夢》」(2009-34)
2009年8月6日(木)午後7時開演すみだトリフォニーホール(東京メトロ錦糸町駅徒歩7~8分)
《プリグラム》
W.A.モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
F.メンデルスゾーン:劇音楽《夏の夜の夢》
指揮:松尾葉子 マイム:沢のえみ 管弦楽:トリフォニーホール・ジュニアー・オーケストラ
《ごあいさつ》 トリフォニーホールジュニアー・オーケストラ団長 墨田区長 山崎 昇
本日は、トリフォニーホール・ジュニアー・オーケストラの第8回演奏会にようこそおいでくださいました。
今回のコンサートでは、より多くの皆様にお楽しみいただけるよう初めて昼・夜の2回公演を行います。(昼は8月7日(金)午後2時開演)また今月下旬にはジュニアー・オーケストラにとって2回目となる演奏旅行で山梨県を訪れることが予定されています。数ヶ月にわたる練習の成果を多くの場で発表できることは、団員にとっても大きな喜びに違いありません。
「ジュニアー・オーケストラはライフワーク」と語る指揮者・松尾葉子音楽監督とともに、献身的な指導にあたっておられる新日本フィルのメンバーの皆様に、厚く御礼申し上げます。
結びに皆様とジュニアー・オーケストラの団員にとって忘れない素敵な「夏の夜の夢」となるよう心から願っております。
トリフォニーホールジュニアー・オーケストラ音楽監督 松尾葉子
スペインの情熱的な音楽の余韻も冷めないうちに、ジュニアはリストやメンデルスゾーンに取り組み始めました。今年生誕200年という記念の年にあたるメンデルスゾーンの「夏の夜の夢」から序曲や結婚行進曲などを演奏します。17歳という若さで、この序曲は作曲されました。同じ年代のジュニアが、この曲をどのように感じるのか楽しみです。幻想的な妖精達の世界を描いている曲なので、マイムの沢のえみさんに誘い役をお願いしました。
今年は山梨県の皆さまにもジュニアの演奏をお聴きいただけることになりました。みんな張りきっています。熱い夏になります。
《プロフィール》
松尾葉子
名古屋生まれ。お茶の水女子大学教育学部音楽科を卒業後、東京藝術大学を経て同大学院を修了。1981年渡仏、パリのエコール・ノルマルでピエール・デルボー氏に師事。
1982年にフランスのブザンソン国際指揮者コンクールで、日本人としては小澤征爾に次いで二人目の優勝。日本のほとんど全てメジャー・オーケストラを、オペラ、オペレッタを指揮。実力と人気を兼ね備えた指揮者として活躍。1999年セントラル愛知交響楽団の常任指揮者に就任。演奏会のみならず地域活動なども活発に行い、同楽団と中部地域の文化の活性化にも大きな貢献を残した。2004年からは同楽団の主席客演指揮者に就任している。
1982年より東京藝術大学指揮科で後進の指導にあたる。
トリフォニーフォールジュニアー・オーケストラ
2005年10月にできた小4から高3の子どもだけの81名のオーケストラです。世界のオーケストラを指揮している松尾葉子音楽監督と“すみだトリフォニーホール"にフランチャイズしてる新日本フィルハーモニ交響楽団団員より直接ご指導いただき、一人ひとりがキラキラ輝きながらオーケストラを楽しんでいます。全員が集った無限大の輝きをお楽しみください。
《印象 感想など》
コントラバス2。メンバーは、夏らしい衣装。私の席:4列29番(指定席)メンバーは、見た感じでは小学生から中学生か。
W.A.モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
松尾は銀色っぽい衣装で登場。結構いい音を出す。ホルン、ツボに来るとよく鳴る。なかなかの演奏。
第1楽章 いきいきと快速に(アレグロ ヴィヴァーチェ) 第2楽章 歩くような速さで、歌うように(アンダンテ カンタービレ) 第3楽章 メヌエット(やや快速に)(メヌエット アレグレット) 第4楽章 極めて快速に(モルト アレグロ)
第1楽章 結構上手い。アンサンブルも悪くない。言えばいろいろあるけど。 第2楽章 よく流れ歌う。 第3楽章 トリオはよく歌う。 第4楽章 コーダ、キマル。盛大な拍手。
《プログラムノート》 前島秀国
今から221年前の1788年8月10日モーツァルトは彼の最後の交響曲となった「ジュピター」を完成させました。「ジュピター」という呼び名は、モーツァルト自身が付けたのではなく、ヴァイオリン奏者で興行師だったザロモンがローマ神ジュピター(ギリシャ神ゼウスに相当する)にちなんで命名したとか。あらゆる調の中で最も安定したと言われるハ長調のい王者のような風格を漂わせた交響曲第41番は、確かに天空を司る神「ジュピター」の名に恥じぬ作品と言えるかも知れません。
最後の第4楽章では、「ド-レ-ファ-ミ-」という音型を持つテーマ(第1主題)が活躍し、楽章の終わりにはフガートと呼ばれる高度な作曲テクニックが用いられています。このフガートの部分では、「ド-レ-ファ-ミ-」の音形がチェロ&コントラバス→ヴィオラ→第二ヴァイオリン→第1ヴァイオリン→ファゴットの順番に登場しますので、注意しながら聴いてみればよいでしょう。モーツァルトが大小さまざまなブロックを使って、ひとつの大きな構築物を作り上げていくように作曲した様子が伝わってくると思います。
F.メンデルスゾーン:劇音楽《夏の夜の夢》より
「序曲」 「夜想曲」 「道化師の踊り
(ベルガマスク)」
「結婚行進曲」
《印象 感想など》
コントラバス5人。「序曲」いいテンポで出る。快調な若々しい流れる音楽。 「夜想曲」管楽器から入る。パントマイムがアクセントになる。 「道化師の踊り(ベルガマスク)」は活気のある音楽。 「結婚行進曲」はトランペットが印象的。やはり名曲。アンサンブルも快調。
《プログラムノート》 前島秀国(サウンド&ヴィジュアルライター)
今年、生誕200年を迎えるメンデルスゾーンの「結婚行進曲」は、おそらく誰でも一度は耳にしたことがあるはずです。この「結婚行進曲」は、もともとシェークスピアの戯曲《夏の夜の夢》の上演のために書かれた劇音楽の中の1曲。劇音楽というのは、いまの時代の映画音楽やゲームミュージックの元祖と考えていただいて結構です。
シェークスピアの《夏の夜の夢》は、これもいまの時代の目線で見てみるとラブコメの元祖ということになります。2組の貴族のカップルがいて、結婚を望んでいるのですが、親の事情が複雑に絡み、思うように進まない。「親が決めた相手と結婚しないなら、お前がいま付き合っている娘を死刑にする」なんていう、とんでもない時代の話です。そこにパックと呼ばれる妖精が現れ、惚れ薬を使ってイタズラをしたから、さあ大変。2組のカップルは、なんと好きな相手を入れ替えてしまいます。果たして、カップルたちの恋の行方は・・・・?
メンデルスゾーンがシェークスピアの原作を初めて読み、「序曲」を作曲したのが17歳の時。感覚的には、いまのラブコメが大好きな高校生とさほど変わらなかったかもしれませんね。それから17年が経過した34歳の時、メンデルスゾーンは当時のプロイセン国王から《夏の夜の夢》の劇音楽の作曲を依頼され、新たに12曲の音楽を書き下ろしました。本日はその中から4曲が演奏されます。
最初の「序曲」は木管による短い導入の後、妖精たちが生き生きと跳びはねる様子が弦楽器から見事に伝わってきます。「夜想曲」は、原作の第3幕の後に演奏される幕間(まくあい)の音楽で、妖精パックの魔法によって眠りについてしまう2組のカップルを描いた静かな音楽。森の深々とした様子を表現したホルンの響きに注目してみてください。「道化師の踊り(ベルガマスク)」は第5幕、めでたく元サヤに収まった2組のカップルの結婚式で演奏されるダンスの音楽。ベルガマスクとは「北イタリアの町ベルガモに伝わる踊り」という意味です。そしておなじみ「結婚行進曲」は第4幕と第5幕の幕間に演奏される、華やかなマーチです。
《プロフィール》
マイム:沢 のえみ
東京都出身。桐朋学園短期大学部芸術家演劇専攻卒業後、渡仏。パリ市民マルセル・マルソー国際マイム学院を日本人初のディプロマを取得、卒業。ニデルメイエ国立音楽院ダンス高等科コンテンポラリーダンスコースを主席卒業、完全帰国後、現在は現代マイムの俳優・演出家として創作・作品発表をするとともに、演劇公演の出演や振り付けなどを行っている。
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