« 演奏会に行ってきました「サンシティ・ニューイヤーコンサート 指揮:小林研一郎 東京フィルハーモニー交響楽団 J.シュトラウスⅡ:「こうもり」序曲、シューベルト:アヴェマリア、ドニゼッティー、マスカーニ、プッティニ、レハール、歌劇アリア、ベートーヴェン7番ほか」(2009-1) | トップページ | 演奏会に行ってきました「2009都民芸術フェスティバル助成公演 東京シティ・フィルハーモニック シベリウス:交響詩「フィンランディア」、ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲、ショスタコーヴィチ:交響曲第5番」(2009-3) »

2009年6月 2日 (火)

演奏会に行ってきました「村治佳織ギター・リサイタル ヴィラ=ロボス、グラナドス、アルベニス、タレガ、ピアソラ ほか」(2009-2)

越谷サンシティ会館30周年記念事業/越谷市制50周年 ティータイムコンサート・スペシャル 村治佳織ギター・リサイタル 越谷サンシティ大ホール(東武伊勢崎線新越谷駅・JR武蔵野線南越谷駅徒歩5分) モントウーの我が地元越谷でのコンサート。自宅から徒歩20分。越谷は市制50周年で色々な催しが行われています(この間はNHKのど自慢が同じホールでありました)

《ティータイムコンサート・スペシャル~コンサートによせて》 村治佳織

 みなさま明けましておめでとうございます。2009年、どのように幕をあけましたか?

 私の2009年のコンサートはアランフェス協奏曲から始まり、ソロリサイタルで早速九州に行ってきました。ソロリサイタルでは関東での最初がここ、越谷です。

 前半では、バッハの作品やピアソラなどお楽しみいただき、後半は17歳でデビューされて以来、常に第一線で活躍されておられる渡辺香津美さんと共演させていただきます!

 今迄何度も共演させていただいておりますが、今回は特に映画の音楽特集と題して、人々に愛される名曲の数々を演奏いたします。

 香津美さんがよく使われる私も大好きなフレーズ、“指先から愛を込めて・・・”そのように演奏できたらとと思っています。

《ティータイムコンサート・スペシャル~コンサートによせて》 渡辺香津美

 新年早々パリから戻ったばかりの佳織さんを成田空港に迎えに行き、そのまま拉致して(笑)本日のコンサートの為のリハーサルを深夜まで行いましたが、とても楽しい時間でした。

 なかでも、僕と作曲家・ピアニストで公私共にパートナー、谷川公子とのユニット《キャッスル・イン・ジ・エア》が初めて映画音楽を担当した《火垂るの墓》のメインテーマ《一億の祈り》。サウンドトラックよりも更に新しいアレンジによるコンサート初演を、皆様に聴いていただけるのを嬉しく思います。佳織さんの華麗なトレモロにはいつもうっとりさせられますが、この曲の“はかなさ”が一層際立っています。

 一方、同じく谷川のオリジナル《ライト・アンド・シャドウ》では、エキゾチックなリズム・アレンジメントが、ギターデュオの新たな可能性を感じさせます。

 個人的には、今日がステージデビューとなる僕の新しいギター達。どんな響きになるか、実はそれもワクワクしています。

《印象 感想など》

 第1部は村治は白い衣装で登場。第2部は黒いセーターに黒いスラックス、腰に下がる赤い布で登場。小さいスピーカーとマイクロホーンあり。大ホール(1階は1675席)だが1階はほとんど満席、すごい集客力。ティータイムコンサートは通常は小ホール開催だが、前回は完売で聴けず。

《プログラム》

〈第1部 ソロ〉

ヴィラ=ローボス:《5つの前奏曲》より第1番・第3番・第5番

グラナドス:詩的なワルツ集

アルベニス:《スペイン組曲》作品47より第4番〈カディス(カンシオン)〉

タレガ:アルハンブラの思い出

ピアソラ(アサド編曲):ブエノスアイレスの冬

         ・・・・・ティータイム・・・・・

〈第2部 デュオ〉

ピアソラ:リベルタンゴ

ルグラン:映画「おもいでの夏」より《夏は知っている》

武満 徹:不良少年

マイヤーズ(渡辺香津美編曲):カヴァティーナ

谷川公子:一億の祈り

谷川公子:Light & Shadow~光そして影

《印象 感想など》 

ヴィラ=ローボス:《5つの前奏曲》より第1番・第3番・第5番

 一聴、凄く響く極上のギターの音。きらびやかな音が印象的。

《曲目解説》

 エイトール・ヴィラ=ロボス(ブラジル 1887~1959)の1940年の作品。6曲作曲されたものの最後の1曲が消失して、現在《5つの前奏曲》として伝えられています。各曲につけられた副題は、作曲者本人によるものです。第1番「叙情のメロディー」、第3番「バッハへの賛歌」、第5番「社交界への賛歌」。

グラナドス:詩的なワルツ集

 しとやかで、サラッとした曲。トレモロの弾き方が素晴らしい。

《曲目解説》

 ピアニストとして活躍したエンリーケ・グラナドス(スペイン 1867~1916)の初期のピアノ作品《詩的なワルツ集》は、7つのワルツに序奏と終曲がついた組曲で、ひと続きに演奏されます。4分の2拍子の序奏に、第1番メロディコ(旋律的に)、第2番テンポ・デ・パルス・ノブレ(高貴なワルツのテンポで)、第3番テンポ・デ・パルス・レント(ゆっくりとしたワルツのテンポで)、第4番アレグロ・ウモリスティコ(速く、ユーモラスに)、第5番アレグレット/エレガンテ(速めに、優美に)、第6番クアジ・アド・リビトゥム/センチメンタル(ほとんど自由に/感傷的に)、第7番ヴィーヴェ(生き生きと)の7つのワルツが続きます。終曲は、8分の6拍子のプレストに始まって、最後に第1のワルツが回帰します。

アルベニス:マジョルカ島(舟歌)作品202

《曲目解説》

 同じくアルベニスのピアノ作品からの編曲です。マジョルカ島は、「ピアノの詩人」ショパンが恋人ジョルジュ・サンドと過ごしたことで知られる地中海の島で、アルベニスも若い頃訪れています。バルカローラ(舟歌)という副題を持っており、主部はゴンドラの揺れを表す舟歌特有のリズムがかかれています。

タレガ:アルハンブラの思い出

 誰もが知っている名曲。トレモロが素晴らしい演奏。

《曲目解説》

 もっとも知られているギター作品のひとつ。「近代ギター音楽の父」フランシス・タレガ(スペイン 1852~1909)が南スペインの古都グラナダにあるアルハンブラ宮殿を訪れたときに受けた感銘から作曲されたといわれております。

ピアソラ(アサド編曲):ブエノスアイレスの冬

《曲目解説》

 セルジオ・アサド(1952~)がアメリカの「ギター・レビュー」誌の委嘱を受けて編曲したアストル・ピアソラ(アルゼンチン 1921~1992)の《ブエノスアイレスの四季》から一曲。ピアソラ五重奏団(バンドネオン、ヴァイオリン、ギター、ピアノ、コントラバス)のための作品を、見事にギター・ソロで表現した作品です。

ピアソラ:リベルタンゴ

 スペインの土俗的な雰囲気の柔らかい感じの曲。照明がやや赤い感じに変わる。

《曲目解説》

 再びピアソラの作品から。日本ではテレビCMをきっかけに有名になった《リベルタンゴ》をギター・デュオのための編曲でお聴きいただきます。なお「リベルタンゴ」とは、スペイン語の「自由」libertaとタンゴtangoを組み合わせたピアソラの造語です。

ルグラン:映画「思い出の夏」より《夏は知っている》

 南アフリカの楽器で弾く。今日がデビュー。

《曲目解説》

 『シェルブールの雨傘』をはじめ数多くの映画音楽を残しているミシェル・ルグラン(1932~)が、ロバート・マリガン監督の『おもいでの夏(1942年夏)』のために書いたテーマ曲。なお、ルグランはこの作品でもアカデミー作曲賞を受賞しています。

武満 徹:不良少年

 とても繊細な曲。武満はギターが好きで、ギターの曲も多い。

《曲目解説》

 武満 徹(1930~1996)は、数多くの映画音楽も作曲しています。《不良少年》は、羽仁進監督による1961年の映画『不良少年』のために作曲した3台のギターのための作品で、これまでに佐藤紀雄や福田進一がデュオのために編曲しています。

マイヤース(渡辺香津美編曲):カヴァティーナ

 少し色っぽい曲。

《曲目解説》 渡辺香津美

 イギリス人作曲家スタンリーズ・マイヤーズ(1934~1993)は数多くの映画音楽を残しました。この曲は、映画『ディア・ハンター』のために作曲された名曲。本日は渡辺香津美の編曲により、2台のギターでメロディーと伴奏が交互に演奏されます。

早川公子一億の祈り

 アンサンブル、トレモロがとても良い。

《曲目解説》

 昨年夏に公開された日向寺太郎監督の『火垂るの墓』のメインテーマ。渡辺香津美とユニット「Castle in The Air」を組む谷川公子が作曲したもので、作曲者によれば「二度と戦争を体験することのないわが国でありたいという願い、そしてその一億の祈りが、世界中の人々の祈りとなるようにとの思いを込めた曲」。「喪失」「命の輝き」「無常」の三部分で構成されています。

谷川公子:Light & Shadow ~ 光そして影

 渡辺香津美がギターを替える。音が少し堅い音になる。

《曲目解説》

 同じく谷川公子の作品から。原題の《Sol y Sombra》は、スペインの闘牛場ででの観客席(Sol=日向席、Sombra=日陰席、Soi y Sombra=時間がたつにつれて日陰になる席)に想を得て、光と影のコントラストが表現された作品です。もとはピアノとギターのための作品でしたが、今日のふたりによるデュオのために2台ギター用に編曲され、タイトルが英語に改題されています。

アンコール 渡辺香津美:吊りボタン エグザンプル

 照明が赤い色に変わる。少し活発な曲。途中で手を叩いて拍子をとる。また10分ほどの長めの曲。

《プロフィール》

村治佳織

 東京都出身、福田進一に師事。1989年、ジュニア・ギターコンテストにおいて最優秀賞を受賞。1991年、学生ギターコンクールにおいて、全部門を通じての最優秀賞を受賞。1992年ブローウエル国際ギターコンクール(東京開催)及び東京国際ギターコンクール優勝。1993年津田ホールにてデビューリサイタルを行う。・・・・1995年、第5回出光音楽賞を最年少で受賞。1996年、村松賞を受賞。・・・・1997年より、パリのエコール・ノルマルに留学、アルベルト・ポンセに師事。・・・・2008年3月、第9回ホテルオークラ音楽賞を受賞。現在最も注目されているギタリストである。

渡辺香津美

 1953年東京出身。17歳で衝撃のアルバムデビュー。1979年に坂本龍一と伝説のオールスターバンド(KYLYN)(キリン)を結成。同年秋YMOのワールドツアーに参加、世界各地で絶賛を博す。・・・・洗足大学ジャズコース客員教授。・・・・

 

 

 

 

 

 

 

|

« 演奏会に行ってきました「サンシティ・ニューイヤーコンサート 指揮:小林研一郎 東京フィルハーモニー交響楽団 J.シュトラウスⅡ:「こうもり」序曲、シューベルト:アヴェマリア、ドニゼッティー、マスカーニ、プッティニ、レハール、歌劇アリア、ベートーヴェン7番ほか」(2009-1) | トップページ | 演奏会に行ってきました「2009都民芸術フェスティバル助成公演 東京シティ・フィルハーモニック シベリウス:交響詩「フィンランディア」、ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲、ショスタコーヴィチ:交響曲第5番」(2009-3) »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 演奏会に行ってきました「サンシティ・ニューイヤーコンサート 指揮:小林研一郎 東京フィルハーモニー交響楽団 J.シュトラウスⅡ:「こうもり」序曲、シューベルト:アヴェマリア、ドニゼッティー、マスカーニ、プッティニ、レハール、歌劇アリア、ベートーヴェン7番ほか」(2009-1) | トップページ | 演奏会に行ってきました「2009都民芸術フェスティバル助成公演 東京シティ・フィルハーモニック シベリウス:交響詩「フィンランディア」、ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲、ショスタコーヴィチ:交響曲第5番」(2009-3) »